セルフカラーや美容室でのヘアカラーの失敗で色ムラになってしまった場合、対処法に困りますよね?「自分で染めちゃおう!」なんて考える方もいるかもしれませんがチョット待ってください!
それは状態を悪化させるリスクが高くてキケンな行為です。
美容師として色ムラの対処法にはハイライトやローライトがおすすめな理由を写真を交えて解説します!
セルカラーでムラに対処するのは難易度が高いのでやめた方が良い
本題に入る前に知っておいていただきたいのは、ヘアカラーのムラに自分で対処するのは非常に困難だということです。
もしも、全体を真っ黒に染める「黒染め」であれば、比較的難易度は低いですが、黒染めはリスクがとても高いのでオススメしません。
適度な色の明るさでムラをなくしたいのであれば、セルフカラーは避けて、美容師さんに相談しましょう。
ムラになったカラーを均一に染めるとムラが残る
すでにムラがある状態の髪に、均一な色を入れても均一にはなりません。なぜなら、ベース(土台)自体にムラがあるので、ベースのムラが残るからです。※状態によっては馴染むこともある
セルフカラーでムラを無くそうとした時に失敗しやすい原因の一つも、ベースのムラが影響していることが考えられます。
ハイライトで縦のムラを作って色ムラを馴染ませる
美容師さんにムラが気になる旨を伝えると、ハイライトやローライトを勧められる可能性が高いです。
なぜなら、明るさにムラ(横のムラ)がある状態を修復するのにはハイライトやローライトで縦のムラを作ることで横のムラが目立たなくする効果が期待できるからです。文章では分かりづらいので下の画像をご覧ください。
写真(上)のように髪の毛の上半分だけが暗く、下半分が明るい状態の場合、一度ハイライトやローライトでベースの明るさを明るい方か暗い方のどちらかに近づける作業が必要です。
写真(下)はハイライトを使って上半分の暗い部分を多めのハイライトで明るくして、毛先の明るさに近づけた状態です。見比べてみると明るさが均一に近づいたのがお分かりいただけるかと思います。
ハイライトだけでムラは馴染まないのでもう一度カラーをかぶせる
ただしこのままでは色味が均一にはならないうえに黄色味が残ってしまうので、さらにもう一度アッシュ系のカラー剤を使って色を均一に近づけたのが下の写真です。※今回は例としてアッシュ系のカラーを使っていますがご希望のカラーでかまいません
ハイライトがそもそも何か分からない方は、下記の記事で詳しく説明しているのでそちらを参考にしてみてください。
逆プリンのムラを改善したいならやっぱりハイライトがおススメ
地肌に近い根元付近の髪が明るくなって、毛先が暗くなってしまう逆プリン現象も色ムラの一種です。そのような逆プリンにもハイライトは有効です。
ただし、上記の説明では上半分にハイライト多め、下半分にハイライト少なめにしているのに対して、逆プリンの場合は、下半分(毛先側)にハイライトを多めに入れる必要があります。
また、逆プリンはダメージが原因の場合もあるので、損傷が激しい場合は美容師さんに断られる可能性もあるので注意してください。
ちなみに、ハイライトは明るければ明かるいほど髪の毛への負担が激しいのでトリートメントでしっかりケアするようにしましょう。
暗めの色にムラを馴染ませるならローライトがおすすめ
ハイライト以外の対処法としてはローライトという手段もあります。ローライトはハイライトとは逆に暗いカラーを部分的に入れる施術のことを言います。
あまり明るくはしたくない、髪に負担はかけたくないなどの方はローライトという選択肢もあるかもしれません。
また、状態や理想のイメージによってはハイライトとローライトの両方が必要になる可能性もあります。
そのあたりも総合して担当の美容師さんに相談されることをおすすめいたします!