パーマとヘアカラーの両方をしたい時はどっちを先にするのが正解か?
迷ったことってありませんか?
パーマとカラーはどちらを先にするのが正解なのか、そもそも同じ日にはできるのか?
美容師としての経験上、オススメの方法などを解説します。
パーマとカラーは同じ日に出来る?
はじめに、原則として、ダメージなども考慮すると基本的には同じ日は避けた方が良い(数日間期間をあける)と言われています。
また、薬事法(現在は薬機法と呼ばれる)的にもパーマとヘアカラーは同じ日にはできないことが多く、同じ日に施術を希望すると断られることもあります。
ただし、同じ日にできる薬剤もあるのでそれについては後ほど解説します。
パーマとカラーどっちが先?
一般的にはパーマが先と言われてる。だがしかし
筆者も美容師になりたての頃、先輩にパーマとカラーはどちらが先かきいたことがあります。
「当然パーマが先でしょ!」というのが一般的な美容師さんの答えのようです。
その理由を聞いたらカラーを先にするとパーマ液でカラーが落ちるからだそうです。
「なるほど!」と思う反面「でもパーマを先にしたらパーマが落ちちゃうんじゃ?」と当時思った記憶があります。
そして、それから20年近く美容師を続けていて薬事法の改正などもあり、近年特に当時のわたしの感覚は間違えていなかったように感じます。
近年のパーマ液はやさしい(とれやすい)
近年は薬事法の改正で成分的にも髪にやさしいパーマ液が増えました。
髪にやさしいパーマ液は化粧品パーマと呼ばれ、従来のパーマ(医薬部外品パーマ)とは違い薬事法的にも同じ日に施術が可能となっています。
※美容室には医薬部外品パーマと化粧品パーマの2種類が用意されていることが多い
髪に優しいから優れているというわけではない
しかし、化粧品パーマが髪にやさしいからと言って化粧品パーマが優れているか?と言うとそういう訳でもありません。
化粧品パーマは髪質によってはかかりづらいし、とれやすい傾向があるからです。
なので、一般的にはパーマが先でカラーが後と言われていますが、髪質によってはカラー後にパーマが落ちてしまうこともあります。
しかも、パーマを先にすると問題はそれだけではありません。
ヘアカラーの色味にも影響があります。
パーマの後のヘアカラーの逆プリン問題
パーマをかけて数日後にカラーをするとダメージが原因でキレイな色味が出づらいことがあります。
具体的には、毛先だけやたら暗くなるいわゆる『逆プリン状態』になることがあります。
特にデジタルパーマや縮毛矯正をしている髪にカラーをすると、逆プリン状態になる可能性が高まります。
また、コールドパーマ(化粧品、医薬部外品問わず、いわゆる普通のパーマ) でもセルフカラーだと毛先だけ暗くなることが多いのも特徴です。
おすすめの順番と方法
筆者も基本はパーマが先という考え方には異論はありませんが、髪質や髪型によってはケースバイケースだと思います。
パーマはいつも持つけどカラーはすぐ取れちゃう人=パーマが先
カラーはいつも持つけどパーマはすぐ取れちゃう人=カラーが先
がおすすめです。
リタッチカラーのタイミングでパーマ
根元のプリンを直すリタッチのタイミングでパーマをするのも特におすすめです。
※もちろん同日施術であれば薬事法的に問題ない薬剤を使う
なぜなら、毛先に比べて根元の方が傷んでる可能性が少ないので毛先のダメージを避けられるうえに、ヘアカラーが原因でパーマがとれるリスクも最小限に抑えることができます。
しかも根本しか染めないので、毛先だけ暗くなる『逆プリン現象』が起こることもありません。
パーマをかけるタイミングを相談しておく
パーマをかけるタイミングをリタッチのタイミングに合わせるために、数ヶ月前から計画しておくことが必要です。
パーマもカラーも両方したい方は数ヶ月前から美容師さんに相談しておきましょう。
また、重要なことなので繰り返しますが、パーマ、縮毛矯正、デジタルパーマをかけている髪のセルフカラーは失敗率がかなりの確率で上がるのでくれぐれもご注意ください!
暗めのアッシュなども失敗しやすいので美容室で染めるのをおすすめします。
パーマをしてヘアカラーを先延ばしにした時に、人によっては白髪が我慢できないこともありますよね?そんな時は下の記事を是非参考にしてみて下さい!