髪や頭皮が脂っぽいと、せっかく髪型がオシャレになってもイマイチ髪型がきまらないですよね?
頭皮の脂が多いとベタ付いて不潔に見えてないか心配という方も多いのではないでしょうか?
そこで、フケや臭いの原因にもなる頭皮の脂に対して、ご自分でできる対策、美容室でできる対策を現役美容師が解説します。
髪と頭皮が油っぽくてお困りの方には必読の内容です!
髪や頭皮が脂っぽい3つの原因と対策
はじめに.頭皮トラブルが重症なら皮膚科へ
本題に入る前に予備知識として知っておいていただきたいのですが、あまりにも状態が悪いようであれば脂漏性皮膚炎または脂漏性湿疹の可能性があります。
もしも、油っぽいを通り越して炎症や湿疹を起こしているような状態ならば、ご自分で対策をするよりも皮膚科に通院したほうが改善する場合もあります。
これからご紹介する原因と対策を試してみて、それでも改善しないようであれば、皮膚科を受診してみるのも一つの選択肢だと思います。
ここから先はいよいよ本題となります。油っぽくなってしまう代表的な3つの原因とその対策をご紹介します。
1.生活習慣の乱れは頭皮の脂っぽさの原因
生活習慣が乱れると正常な皮脂の分泌ができずに、過剰に皮脂が分泌されて油っぽい頭皮になることがあります。
具体的には、偏った食生活は頭皮にとって天敵です。特に油分が多い食生活の方はそれに比例して頭皮の油分も多くなりがちなので注意しましょう。
また、運動不足、睡眠不足、ストレスなども頭皮環境を悪化させる原因です。
不摂生を続けると、脂性だけではなくそれ以外のトラブル(抜け毛や薄毛など)にも悩まされる可能性があるのでご注意ください。
対策:体に良い生活習慣を心がける
不摂生をしたあとに顔が肌荒れしたことはありませんか?もちろん顔と同じように、頭皮も肌荒れします。
基本的に体に良くない生活は髪や頭皮にも良くないので、規則正しい生活を心がけて頭皮が正しく新陳代謝できるような環境を整えましょう。
2.シャンプー方法やシャンプー選びを間違えると脂性になる
頭皮を清潔に保つためのシャンプーですが、シャンプー方法やシャンプー選びを間違えているが原因で髪と頭皮が脂っぽくなることがあります。
①シャンプーのすすぎ残し
②夜シャンプーしないで寝る
③洗浄力が強すぎるシャンプーは脂性の頭皮に合わない
の3つに分けて詳しく解説します。
①シャンプーのすすぎ残し
シャンプーの際にすすぎが不十分で、毛穴が詰まってしまい脂症になることがあります。
対策:すすぎ洗いをしっかり
シャンプー前のすすぎ洗いが甘いと、シャンプーの泡立ちが不十分で汚れが毛穴に残ってしまう可能性があります。
また、シャンプー後のすすぎが不十分だとシャンプー自体が毛穴に残ってしまいます。
シャンプー前、シャンプー後、どちらのすすぎ洗いもいつも以上に地肌をしっかり流すように心がけてみてください。
②夜シャンプーしないで寝る
油っぽさを気にしている方の中には朝シャン派の方が多いのではないでしょうか?
確かに朝シャンの方が寝ている間に分泌された油分がスッキリ落とせるので、出かける前にベタつきを抑えたい方には一見向いているように感じがちですが、その習慣はあまりおすすめできません。
日中の汚れが毛穴に詰まったまま寝ると、正常な皮脂の分泌が阻害されてしまい、頭皮環境を悪化させる原因になります。
対策:夜シャンプー、朝は湯シャン
対策として有効なのはもちろん、夜にシャンプーしてから寝ることが有効ですが、この記事をご覧の方の中には「夜寝る前にシャンプーして朝起きたらベタベタしてるのは嫌だ」という方もいると思います。
そのような方は、
1.夜はシャンプー剤を使ってシャンプーする
2.朝はシャンプー剤を使わずに湯シャン(すすぎ洗いのみ)
にしてみると良いかもしれません。
すすぎ洗いのみでも80%の汚れは落ちるというデータもあるので、寝ている間に分泌された油分を落とすのが目的であれば朝は湯シャンだけでも問題は解決する可能性があります。
また、髪を乾かさないで寝てしまうのも頭皮環境を悪化させてしまう原因の一つです。絶対に乾かしてから寝るようにしましょう。もしも、乾かす時間が取れない方はマイクロファイバー製の速乾タオルを使うと良いでしょう。
リンク先:楽天・マイクロファイバー タオル③洗浄力が強すぎるシャンプーは脂性の頭皮に合わない
あなたは洗浄力が高いシャンプーを使っていませんか?
油っぽいから洗浄力が高いシャンプーを選ぶのも理解できますが、洗浄力が高いシャンプーで皮脂を除去しすぎると頭皮は乾燥します。
そして、乾燥を防ぐために頭皮が油分を過剰に分泌してしまうことがあります。
対策:状態に合うシャンプーに変える
洗浄力が優しいアミノ酸系、ベタイン系のシャンプーなどのシャンプーに変えるのが有効です。
また、頭皮の脂は対策をしないと臭いの原因にもなります。アミノ酸系、ベタイン系のシャンプーは頭皮の臭い対策にも高い効果が期待できます。
皮脂が原因で頭皮が臭う方には下記の記事が役立つと思うので参考にしてみてください。
3.コンディショナーが頭皮につくと脂っぽくなる
トリートメント(コンディショナー・リンスとも呼ぶ)を髪の根元や地肌からつけている方をよく見かけますが、その使用方法は間違えています。
髪の根元は、毛先に比べると健康なことがほとんどなので、コンディショナーの効果が効きすぎてしまってベタベタするケースがあります。
対策:中間〜毛先にしかつけない
髪や頭皮が油っぽい方以外でも、コンディショナーの正しい付け方は中間〜毛先のみにつけることです。
もし地肌にも着いてしまったら、地肌をしっかりすすぎ洗いし直すようにしましょう。
美容室でできる頭皮の脂対策
ここまでは、ご自分でできる対策をお伝えしましたが、ここからは美容室でしかできない対策をご紹介します。
ご自分で対策をするよりもプロに頼んだ方が効果が出やすいので、上記の対策を試しても改善しない方は下記のメニューを検討してみてください。
1.ヘッドスパで頭皮環境を改善する
ヘッドスパには色々な技法や流派があるので一概には言えませんが、一般的にヘッドスパには頭皮の環境改善とリラックスのふたつの効果があります。
どちらの効果も頭皮のトラブルを改善するものです。
また、ヘッドスパを担当する美容師さん(スパリストと呼ばれる)は通常の美容師さんよりもかなり深く頭皮や髪に関しての知識を学びます。
もちろん単に施術を受けるだけでも効果が見込めますが、同時にご自宅でのケア方法などもスパリストさんに聞いてみると、あなたの状態にあった方法を紹介してくれることでしょう。
2.炭酸泉で油をおとす
炭酸泉とは、美容室用の濃度に調整された炭酸水で髪と頭皮をクレンジングするサービスです。クレンジングと同時に血行促進効果もあるので、頭皮環境改善にとてもおすすめです!
以上の2つのメニューを扱っている美容室を探すと髪や頭皮の油っぽさも改善する可能性が高いのでおすすめです。