美容院「前回と同じで!」同じ髪型にならない5つの理由と注文方法

注文方法

前回と同じ髪型にしてください!」
美容室で多い注文の一つですが、その注文で同じ髪型になることはあるのでしょうか?

じつは、その注文方法では同じにならない可能性の方が高いんです!
同じ髪型にならない5つの理由と、正しい注文方法を美容師が解説します。

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前回と同じオーダーでも同じ髪型にならない5つの理由

前回と同じ担当の美容師さんに、「前回と同じで!」とオーダーしても同じ髪型にならないのには理由があります。

もちろん機械じゃないので完璧に同じとはいかないのですが、それ以外の同じにならない理由を裏事情も交えながら説明します。

1・前回の事を100%覚えておくことは不可能

人は一日寝ると50%を忘れるとも言われています。
もちろん美容師さんも同じで、前回の事を100%覚えている人はほとんどいません。

記憶力には個人差がありますが、記憶力がいい人でも数ヶ月前のお客様のヘアスタイルを詳細に覚えている人はいないでしょう。

前回のヘアスタイルが気に入って、どうしても同じにしたい方は、美容師さんは曖昧にしか覚えていない前提で注文をしましょう。

ちなみに、記憶力がいい美容師さんだと、前回はどのセット面(鏡がある席の事)で施術をしたか、まで覚えている人もいます。

2・美容師さんは覚えているフリをする?

前回の事を覚えてていてもらえたら嬉しいですよね?

「忘れられた」と思われると傷つけてしまうからなのか、美容師さんの中には覚えてるフリをしながら、会話の中から必死に思い出そうとする美容師さんもいます。

ほとんどの場合は会話の途中で思い出しますが、「絶対覚えてるフリしてるだろうな」と感じたら、「前回と同じで」の注文はしないで、もう一度説明し直した方が失敗が少なくてすむかもしれません。

3・髪の状態が前回の来店時とは違う事もある

前回と同じ施術をしても、髪の状態が前回と変わっていたら同じ髪型にはなりません。

髪の状態は、細くなったり、くせ毛になったりと数ヶ月で変わる可能性があります。

ホルモンバランスの変化や、生活習慣、髪のダメージなどでも変わるので、変化を感じるようであれば「前回と同じで」の注文前に、まず相談をしましょう。

また、普段から髪を傷ませない習慣をつけるのもとても大切です。

4・カルテに前回の施術内容を詳細に書いていない

ヘアカラーの薬剤などはカルテに詳細に記入してある事がほとんどですが、カットに関しては、「長めのボブ」「春らしく段を多めに入れた」など、大まかに記入しているケースが多いです。

また、ヘアカラーやパーマと違いカットは文で表現するのは難しいので、カルテに詳細が書いてあるから同じヘアスタイルに出来るというものでもありません。

5・ご来店のサイクルが長いと前回の記憶もあいまいに、、、

美容室に来店される方は、数週間に一回の方もいれば、半年に一度の方もいます。

ひんぱんに会っていれば当然覚えていますが、半年に一度のご来店であれば覚えておくのは難しいでしょう。

前回持って行った写真の切り抜きなどを再度見せて注文した方が話が早いかもしれません。

ちなみに、ヘアスタイル写真と同じ髪型にしようとしてもならないパターンは下記のことが原因として考えられます。

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失敗しない「前回と同じで」の注文方法

常連さんであれば失敗は少ないと思いますが、2回目、3回目での「前回と同じで」は注意が必要です。

具体的に失敗を防ぐ方法としては、「どこがどのように良かったから前回と同じで」と、同じにして欲しいポイントを明確に伝えることです。

前回の気に入った部分はどこですか?

例えば、顔に似合っていたことなのか、前髪がジグザグだったことなのか、軽くしすぎなかった事が良かったポイントなのか、など明確に伝えておくと失敗が少なくてすみます。

逆算で前回のカットを思い出す、美容師の裏技とは?

個人差はありますが、髪が伸びるペースは一ヶ月に1cm~1.5cmなので、前回の来店から何センチ伸びたかを逆算することが出来ます。

例えば、前回の来店が3ヶ月前であれば
3×(1〜1.5cm)=3〜4.5cm
伸びていることになるので、3〜4.5cmカットすれば、だいたい前回のカットに近くなります。

さらに、前回ヘアカラーをされていれば、より正確な伸び具合を把握することが出来ます。

「月に何百人も担当するのによく覚えてますね!」と驚かれる事がありますが、じつは逆算の裏技を使っている美容師さんかもしれませんね!

まとめ

人気の美容師さんになると、ひと月に3〜400名のお客様を担当することもあります。

もちろん全てのお客様の前回のヘアスタイルを100%覚えていて、ご希望に合わせて再現出来れば理想的かもしれませんが、実際は不可能です。

この記事が失敗しないための参考になると嬉しいです。

おまけ

多くの美容師さんが使っている「逆算の裏技」ですが、他の美容室に一度行かれてから数ヶ月後に再来店していただいた場合、前髪のセルフカットをされた場合などは効果を失います!

そういった意味でも、「前回と同じで!」の注文方法は安定して長く通って下さる常連さんだけの特権かもしれませんね!

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