「傷んだ部分を切るはずが、切ったらもっと傷んだ」「パーマもカラーもしてないのに切ったら傷んだ気がする」
その原因はハサミにあるかもしれません!
「前髪だけだから!」なんて自分で切っちゃうソコのアナタ、枝毛や傷みの原因を自ら作ってしまっているかもしれません!
ヘアカット用のハサミの特徴
美容室で最も利用頻度が高い美容ハサミですが、髪のダメージの話の前に簡単にプロ用の美容ハサミの特徴、メリット、デメリットを説明します。
・髪の毛の切り口の断面が丸いと傷まない
プロ用の美容ハサミで髪を切った切り口の断面は真円になります。断面の面積が少ないので、髪内部のタンパク質の流出が少なく、髪の傷みが少ないと言われています。
メリット
・毛先に重さを残しやすい
パツッと切ったラインを残すのが得意です。
・傷みにくい
一般的に、ハサミで髪を切るのが一番髪が傷まないと言われています。
デメリット
・軽い質感を出しずらい
毛先がパツッと切られてしまうため、軽い質感のヘアスタイルにはあまり向いていません。
・硬い質感になりやすい
毛先が重くなりやすいので、硬い質感になりやすいという特徴があります。
ハサミが原因で毛が傷む
・切れないハサミで切り口が潰れる
ハサミでのカットが原因で髪の毛が傷むのは、ハサミの切れ味が悪い事が大きな原因です。
切れ味が悪いハサミを使ってしまうと髪の毛の断面が潰されて、そこから裂けることがあります。
俗にいう枝毛の原因の一つはカットが原因の場合があります。
・市販のハサミは当然髪が傷む
ホームセンターなどで売っている市販されている髪の毛用のハサミは、美容師さんが使うプロ用のハサミに比べて格段に切れ味が劣ります。
髪の毛がデリケートで傷みやすい方、髪の傷みを気にされる方は市販のハサミを使うのは避けた方がよいでしょう。
分かりやすく料理で例えると、お寿司屋さんで切ったお刺身は断面がキレイですが、切れない包丁でお刺身を作ろうとすると繊維がつぶれてしまった経験はありませんか?
イメージとしては近い現象が髪の切り口で起きているといえます。
当然、文房具のハサミもおすすめしません。
・ドライカットで髪が傷む可能性もある
カットの技法には、濡れた状態でカットをするウエットカットと乾いた状態でカットをするドライカットがあります。
切れ味の良いハサミで、正しい技法を使えばドライカットで髪が傷むという事はありませんが、切れ味の悪いハサミを使った場合は傷む原因の一つになります。
なぜなら、髪は濡れた状態だと水分をふくみ柔らかくなるためです。
ドライカットの方が適しているヘアスタイルもあるので、どちらの方が優れているとは言えませんが、髪の毛のダメージの事だけを考えるとウエットカットの方が傷みが少なくてすむと考えられます。
ドライカット、ウエットカットに関しては
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・美容師さんの技術が原因で髪が傷む
スライドカット、ストロークカット、エフェクトカット、チョップカットなど、美容師さんがカットのときに使う技の種類はたくさんありますが、技術レベルが未熟だと髪を傷めてしまう原因の一つになり得ます。
その場合は、切り口の断面の問題というより、髪の毛が引っ張られながら切られることにあります。
通常であれば問題ありませんが、ハサミが入る瞬間に頭皮が痛いほど引っ張られるようであれば、ハサミか技術のどちらかに問題がある可能性があります。
どちらにしても、その技法を使わないように伝えた方が良いかもしれません。
カットが原因で枝毛や切れ毛になったときのヘアケア
カットが原因で枝毛や切れ毛になったときは
①お風呂で使うトリートメントをしっとりタイプに変える
②美容院でサロントリートメントをする
③洗い流さないトリートメントを使う
などの対策が有効です。
まとめ
基本的に切れ味が良いプロ用のハサミでカットするのが、一番髪の毛の健康にとっては良い選択肢です。
ただし、プロ用でも質やメンテナンスが悪い切れないハサミを使っているとダメージの原因となります。
通常、数ヶ月に一回はハサミをメンテナンス業者に研ぎに出すので、神経質になる必要はありませんが、あまりに気になるようであれば美容師さんに確認してみましょう!
おまけ
美容師さんが使う、プロユース・シザー(美容ハサミ)の切れ味とは?
美容師さんのハサミの切れ味はどれくらい良いかと言うと、「軽くカスっただけで皮膚が切れる」くらいの切れ味です。
美容師さんの指をよく見てみると、血が出ない程度の浅いかすり傷が無数にあるはずです。
たまにザックリいってしまうこともあるので、美容室の控え室には絆創膏が常備してあります。
それほどまでに多くの美容師さんはハサミの切れ味にコダワリを持っています!間違えても文房具のハサミで切らないようにしてくださいね!
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