美容室でシャンプーを勧められた経験がある方は分かると思いますが、美容室で売っているシャンプー、通称「サロン専売品シャンプー」って市販のシャンプーに比べてめちゃくちゃ高くないですか?
もしかして美容師さんが荒稼ぎしたいがために高額な値段設定にしているのでしょうか!?
美容師しか知らないホントのトコロを説明します!
市販品とサロン専売品では成分と原価が違う
ドラッグストアで売っている市販のシャンプーと美容室でしか売っていないサロン専売品のシャンプーではそもそもの原価が全然違います。
そう聞くと「でも、最近はノンシリコンシャンプーもドラッグストアで売ってるけどやっぱり美容室のシャンプーの方が高いのはナゼ?」と疑問に思う方も多いかもしれません。
そう思った方の視点はとても鋭いです!
しかし、シャンプーの価格を決めているのはシリコン、ノンシリコンだけではありません。
界面活性剤(洗浄成分)やその他髪の補修成分の原価がシャンプー自体の価格に大きく関わってきます。その辺りの成分に関しては下記の記事が詳しいので是非ご覧ください。
ただし美容室専売品のシャンプーがすべて優れている訳ではありません。
残念ですが、ブランドイメージだけの粗悪なシャンプーを扱っている美容室も稀に存在します。その意味でも下記の記事を読んでいただけると嬉しいです。※ほとんどの美容室はまともな商品を扱っています
美容師と美容室が荒稼ぎするために高い??
中には『美容師さんと美容室が荒稼ぎをするためにあんなに高いのではないか?』と不審に思われている方もいるかもしれません。
確かに、仕入れ値と販売価格には差があります。でも、それはどんなビジネスでも同じですよね?市販品でもそこは変わりません。
しかし、サロン専売品のシャンプーには美容師へのマージン(手数料)が入っています。それについて少し触れたいと思います。
・美容師へのマージン(販売手数料)が入っているけども、、、
美容室でシャンプーが売れると利益の数%が美容師さんに還元されることがあります。
しかし、美容室によっては美容師にマージンが入らない(または払えない?)仕組みのお店もあるので、一概に美容師さんや美容室が荒稼ぎするために価格設定を吊り上げているという訳でもありません。
・本当に良いものを使って欲しいという美容師の想い
美容師さん達は、本当に髪や頭皮に良いものをお客様に提供したいと心から考えている人達がほとんどです。その辺りは下記の記事に詳しく書いてありますので、是非読んでみてください。
サロン専売品のシャンプーは手に入りづらいから高い
市販品は大量生産なのに対して、サロン専売品は少数ロットで製造しているのでコストがかかります。
美容室にしか卸さないので、流通も同じく高コストです。
「じゃあ、なんでドラッグストアで売らないの?」って疑問に思いませんか?普通に考えてその方が儲かりません?筆者も昔そう思っていたことがありました。
・なぜサロン専売品?ドラッグストアで売れば儲かるじゃん!
サロン専売品シャンプーを販売しているメーカーさんに聞いてみたところ
「美容師さんのアドバイスが必要な商品だからサロン専売品なんです!」
との解答でした。つまりどういう意味かと言うと、、、
・新たに専売品シャンプーを仕入れる前にメーカーの講習会がある
新商品や別の商品に変える時など、新たにサロン専売品のシャンプーを仕入れる前には、必ずと言っていいほどメーカーの講習会があります。
というのも、サロン専売品のシャンプーはぴったりと合う髪質の方が使えば最高のシャンプーになりますが、真逆の髪質の方が使うと最悪のシャンプーにもなり得るからです。
つまり、価格と得られる効果が高い分、選び方が難しいのが、サロン専売品のシャンプーの特徴かもしれません。
インターネットなどで手軽にサロン専売品のシャンプーが手に入る時代ですが、以上の部分を考慮してシャンプー選びをしていただけると失敗が少なくて済むと思います!