ブリーチとは?カラーとの違い、ダメージ、料金、時間、予約時の注意点など

ブリーチやハイライトについて
ブリーチとは? 美容師をしていて「ブリーチと普通のカラーって違うんですか?」と聞かれることがしばしばあります。
どちらも髪の毛のカラーには変わりはないのですが、結論から言うとほとんど別物です。
というのも、ヘアカラーとブリーチでは「できること」「ダメージ」「料金・時間」に大きな違いがあるからです。
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ブリーチとは?

ブリーチは日本語に直訳すると漂白という意味があります。

髪の毛のブリーチも同じで、元の色を脱色する効果があります。

ブリーチもアルカリカラーの一種ですが、ヘアダイや普通のヘアカラーと呼ばれる一般的なアルカリカラーとは効果が違います。

ブリーチについて説明する前に普通のヘアカラーの2つの作用を知っておいたほうが違いが分かりやすいので読み進めてみて下さい。

普通のヘアカラー2つの作用

ブリーチではない「ヘアダイ」または「アルカリカラー」と呼ばれる一般的なヘアカラーは二つの作用があります。
※ここではヘアマニキュア、塩基性カラーなどの説明は割愛させていただきます

1.髪を明るくすることができる

普通のヘアカラーではある程度の明るさまでであれば、髪を明るくすることが可能です。ただし、ブリーチほどは明るくできません。
上の写真のような「カラーチャート」または「色見本」と呼ばれるものを美容室で見かけたことはありませんか?
カラーチャートには明るさの番号が記載されており、レベル1:黒~レベル14:金髪に近い明るさ、というように数字が増えるほど明るくなります。
普通のヘアカラーでは、明るくできる色に限界があり、14レベル位が普通のヘアカラーで可能な限界の明るさです。※メーカーや商品によって多少異なります

2.髪に色を入れられる

通常のヘアカラーは髪を染められる染色効果があります。
つまり一つの薬剤で脱色と染色の両方をすることが出来るのが普通のヘアカラーの最大の特徴です。
脱色と染色の両方が同時に出来るというととても良さそうに聞こえますが、決して万能な訳ではありません。

・普通のカラーは明るいと色味が薄い

上記で述べた髪の明るさを表すレベルですが、数字が小さいと色味が濃く、数字が大きくなると色味が薄くなるという特徴があります。

つまり極端な例を挙げると、

レベル1:しっかり色も入って色持ちがいい、その代わり明るさは暗い
レベル14:明るくできる、その代わり色味は薄くしか染まらず、色持ちも悪い
ということになります。

ブリーチの説明に入る前にここまでを理解しておいていただけると嬉しいです。

 
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ブリーチにできること、できないこと

通常のヘアカラーに脱色と染色の二つの効果があるのに対して、ブリーチは髪を明るくする効果しかありません。
その代わり、通常のヘアカラーではできないような明るさにまで髪を明るくすることが可能です。
具体的には普通のヘアカラーではできない14レベル以上に染めることが出来ます。

しかもブリーチは2回、3回とブリーチの回数を重ねることでさらに明るくすることが可能です。

黒髪を真っ白やクリアなシルバーまで色を明るくしたい場合はブリーチをする以外には不可能です。

ブリーチのダメージ

髪の毛を明るくするためには、キューティクルと呼ばれる、髪の表面を薬剤の力で開き、髪の色素(メラニン色素)を取り除く必要があります。
その際に髪の毛内部のタンパク質も一緒に流出してしまうため髪の毛を明るくすればするほどダメージしてしまうとも言えます。
そのため、通常のヘアカラーよりも、ブリーチの方が髪を明るくする力が強い=傷みやすいと言われています。

ブリーチを2回、3回と繰り返すと、明るくできるというメリットがある反面、明るくすればするほど深刻なダメージを引き起こし、切れ毛の原因になる可能性もあります。

ブリーチ毛は洗い流さないトリートメントが必須!

ブリーチはたった一度だけでも、髪表面のキューティクルをはがしてしまいます。

一度しかブリーチをしていなくても、髪表面の保護のためにオイルタイプの洗い流さないトリートメントを使うようにしてください。

また、ブリーチした髪は髪の内部のたんぱく質が流出してスカスカ状態になっています。

乾いたスポンジのように水を吸収するようなダメージを与えてしまったら、髪の内部補修が得意なミルクタイプの洗い流さないトリートメントを使うようにしましょう。

ブリーチ後のパーマや縮毛矯正

ブリーチしてある髪にパーマや縮毛矯正をしたい場合は断られる可能性があります。
その辺りは下記の2つの記事が詳しいので参考になるかもしれません。

ブリーチの予約と値段

 基本的にブリーチと通常のヘアカラーはワンセットなので、ブリーチを希望していてヘアサロンを予約する際は注意が必要です。
そもそもブリーチのみでは、髪を明るくすることしかできないのでブリーチしかしない場合だと髪が黄色くなります。
したがって通常はブリーチ+ヘアカラーで予約する必要があることがほとんどです
ブリーチのみだと黄色みが残る
ちなみに
・ブリーチ1回+ヘアカラー=ダブルカラー
・ブリーチ2回+ヘアカラー=トリプルカラー
と呼ばれ、ブリーチ回数が多くなるほど明るく、クリアな色味を表現できるというメリットがあります。
ただし、料金や時間もブリーチ回数に比例して増えるサロンがほとんどなので、予約時に大まかな金額と時間を確認することをおすすめします。

ハイライトとブリーチ

髪にハイライトを入れる場合は、ブリーチを使うことがほとんどです。下記の記事でハイライトについて説明していますのでそちらも併せてご覧ください。

美容師的にはあまりお勧めはしませんが、ブリーチ後のプリン(リタッチ)をセルフカラーで染める方法もあります。

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動画:「ブリーチ」とは?

[初ブリーチの方]普通のカラーとの違い・時間や料金、予約、ダメージの注意点などなど